結婚式を挙げることを決めているなら、ぜひ体験しておきたいのが模擬挙式です。模擬挙式は結婚式場やホテルなどのブライダルフェアの中で開催されることが多く、気軽に参加することができます。人前式や教会式・チャペル式の模擬挙式が主流で、人前式なら和と洋のスタイルがある上に、教会式・チャペル式でも会場によってちょっとした進行や演出、雰囲気が異なります。挙式スタイルをすでに決めている人も、まだの人も、自分らしい挙式スタイルの参考に、目当ての会場の模擬挙式に足を運んでみましょう。
模擬挙式って何?
模擬挙式は、結婚式を挙げることができる会場で行われる挙式のデモンストレーションです。モデルの新郎新婦が入場して退場するまで、本番さながらに結婚式が進行され、自分たちは列席者として参加するスタイルが一般的です。先輩カップルがモデルを務めていたり、自分たちがモデルとして新郎新婦役になることができたりするケースもあります。ブライダルフェアでは1日に数回予定されることが多く、演出が各回で異なっていたり、時間帯によって会場の雰囲気が異なっていたり、スタッフのサービスを見ることができたりとリアリティがあり、模擬挙式は見どころ&チェックポイントが満載です。
体験・参加できる内容
模擬挙式で体験できる内容は、イベントごとに異なります。ウエディングドレスや白無垢など和・洋の人前式、教会式・チャペル式が多く、牧師・神父やプロの司会者の実際の進行を見る機会でもあります。会場装花が施され、会場が推薦する演出や最新のアイテムなどを目にすることもできます。列席者として参加するスタイルの模擬挙式なら、フラワーシャワーに参加したり、人前式の誓いの証人となったり、新郎新婦と乾杯したりすることもあります。人前式に列席したことがない場合にはイメージを具体化するためにも一度見ておきたいものです。模擬挙式の他に、衣裳の試着や写真撮影、デザートビュッフェや新郎新婦入場などの体験ブースを巡りながら1日過ごすことができるフェアもあります。いずれも参加には予約が必要な場合がありますので、事前に情報収集をして予定に入れておきましょう。
参加するメリットと確認しておきたいポイント
模擬挙式に参加するならぜひ確認しておきたいポイントを3つご紹介します。
①自分たちが希望する演出ができるか
挙式後にドロップアンドフライをしたいと考えているならプールがある会場でなくてはならないし、ガーデン挙式をしたいなら庭がないと実現できません。最新のアイテムや独自の演出を希望している場合、会場側が商品の取り扱いをしていなかったり、会場の構造上、消防法等の理由で実現が困難であったりする演出であったりする場合もあります。また、模擬挙式では自分たちが希望する演出を行わない場合もあります。希望の演出が実現可能かどうかをしっかり確認しておくことは非常に重要です。
②会場の雰囲気やスタッフのサービス
模擬挙式は主催者側にとっては会場を多くの方に見て頂く機会です。会場装花や演出は華やかに、最新のアイテムを導入するなど、力を入れている傾向があります。スタッフのサービスも同様です。自分たちの思い描く挙式会場作りをサポートし、ゲストに満足して頂けるサービスを提供してくれるかどうかを確認する好機です。一方で用意されている装花や演出アイテムは比較的高めの価格帯で揃っていることが多く、装花や演出アイテム等の価格帯を変えることでイメージも変わってしまうことがあります。その点をしっかり見極めましょう。
また、会場の雰囲気は時間帯によって異なります。予定している自分たちの挙式時間帯に合わせて見学することで本番に近いイメージを掴むことが可能です。
③ゲストの収容可能人数や特別対応について
最も重要だと言ってもよいチェックポイントのひとつが収容人数です。両家の家族しか入ることができないような神殿や、少人数のみの対応で、立ち見スペースを作っても収容人数に限界がある屋内チャペルなど、会場によって収容人数には様々な制限が生じます。また、収容可能の最大限の人数であればひとりひとりのスペースが狭小になることも充分に考えられます。車椅子対応が必要な場合や乳児連れ、妊婦といったゲストを含む場合には収容人数に加えて、特別な事情のあるゲストに対応できる会場であるかどうかも確認しておきたいものです。
模擬挙式に参加して会場を見学するのと、誰もいない会場を見学するのとでは、思い描くことができる挙式当日のイメージのリアルさが異なります。模擬挙式に参加することで得られるメリットを最大限に活かしましょう!
模擬挙式の流れ
模擬挙式で体験できる挙式スタイルは、教会式と人前式が主流です。人前式は新郎新婦による自由な進行が基本です。ここでは教会式の一般的な流れをご紹介します。
①ゲスト着席
最前列は両家の両親の席となり、次に家族、親族と続きます。友人を招待する場合、順としては友人は比較的後列となります。
②新郎新婦入場
教会式では、牧師に続いて新郎が入場し、新郎は祭壇前で新婦の入場を待ちます。その後、新婦・新婦父の入場です。バージンロードを新婦父のエスコートで歩きます。当日は新婦母によるベールダウンセレモニーを加えるケースが増えています。
模擬挙式では新郎新婦のモデルだけの演出となることが多いため、入場は新郎新婦同時に行うケースがほとんどです。
③聖書の朗読
牧師による聖書の朗読は、外国人牧師も日本語で対応してくれることが多いようです。
④誓いの言葉
牧師の問いかけに対して、新郎新婦がそれぞれ愛を誓います。
⑤指輪の交換
牧師からの誘導で、新郎から新婦、新婦から新郎へと互いの薬指に結婚指輪を送ります。
⑥ベールアップと誓いのキス
キスの場所はお任せです。模擬挙式では頬やおでこにキスをするふりをするだけであることが多いです。美しいキスシーンの見せ方として参考になります。
⑦誓約書署名
結婚の誓約書に新郎と新婦が署名します。
⑧新郎新婦退場
教会から退場してフラワーシャワー等の準備に移ります。会場の扉が閉まる前にキスをするなどのクロージング演出にも人気があります。
⑨フラワーシャワー等
模擬挙式では、挙式そのものは20分程度であることが多いのですが、新郎新婦退場後のセレモニーも含むと所要時間の目安は30~40分です。
当日の服装・持ち物
模擬挙式に参加する際にドレスコードがあるかどうか等の詳細については予め調べておきましょう。
多くは模擬挙式やブライダルフェアでのドレスコードは特に定めていないようですが、ゲストとして記念撮影のサービスがある場合もありますので、きちんと感のある服装で行くことをおすすめします。
模擬挙式やブライダルフェアでは、会場側が多くの資料を用意してくださる場合が多いため、資料を入れることのできる手提げバッグなどを用意しておくとよいでしょう。質問等がある場合には、チェック表を作っておいて会場ごとに同じ質問をしていくと比較するときに便利です。筆記用具やカメラも持参して気になるものを記録しておくと後で役に立ちますよ!
まとめ
模擬挙式に参加する時には、次は自分たちが新郎新婦となることを意識しながら、ゲスト目線でどのように見られているかを考えていくことで今後の参考になる気付きを多く得ることができます。気付いたことや気になったことはメモをして、サービススタッフやプランナーに直接聞いてみましょう。コミュニケーションを積極的に取ることでスタッフのことがよく分かりますし、耳よりな情報をいち早く手に入れるチャンスにも繋がりますよ。
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